前にブログを書いたのがほとんど一年前なことに気が付いた。あれを書き終わった後はずいぶんすっきりしたことを覚えている。いままでの10か月間で一体何が変わったのだろう。たぶんなにも変わってないね。悩みも更新されないままで、それは逆に良いことなのかもしれない、と思えてきた。

 

ただ12月の終わりに新しいジャンルにスコンとハマって、一気に毎日が楽しくなった。こういう時オタクでよかったと心底思う。何かを熱烈に好きだと思うことは、楽しい。それほどの熱量(とお金)を注げる対象に出会えたのは幸運だった。できたら6月に初めて同人誌を出してみたいとも思ってる。読んでもらうに値するものが書けるかなんてわからないけれど。形にしてみたい、と思う。わたしは、何かを作ったとしてもそれを発表した後の反応がとても怖くて見れないという完全に創作向きではない性格をしてるので、いまから本として形に残せるのかわからないな、とも思ってる。誘ってくれてるのにごめんね。クリエイターに不向きすぎて将来の職種が不安になる。

 

気分が死んでいるのか生きているのかも、最近あんまりよくわからない。というか、気分が死んでいてもジャンルのツイッター更新で強制的にテンションが上がるからなんだけど。恋人とはまだ付き合っていて、この間二年が経った。はやいな、と思う。一年が経ったときに「もう一年か早いね」って言ったら「一年間続くと思ってなかった?」って返されて「続くって思っていたら、もしそうじゃなかった時にダメージが大きいから考えなかった」って会話したのを今でも覚えてる。今年はどうだろう。正直、どこかで、大丈夫だと思っていた。慢心、怠惰、なんとでも言え。どうせずっと愛されていると思っていたんだ、は自戒だってなんども言ってるくせに。

 

ああそうだ、どうせずっと愛されてるって思ってしまっている。それがとてもこわい。自分から積極的に愛してるというそぶりを見せないで、与えられるものばかり甘受して。そもそも愛してるって何なのか二年が経った今でもまだわかってないのに。愛してるって言ったことないの。これだけ一緒にいたはずなのにね。彼は気づいているんだろうか。でも自分でもよくわからない。愛してるって何?わたしだって恋人のこと好きだし大好きだと思ってるけど、それだけが言えない。言われたことはある。その時はそんな簡単に愛してるって言わないでって思ったのを覚えている。つまりは重く捉え過ぎなのかな。でもよく言われる、恋は有償で愛は無償とか、相手の幸せを願うことが愛だとかそんなのを聞いてると、わたしのこれは愛じゃないなって思ってしまう。そこまでの深い感情じゃないんだ。もっとあっさりとしたもので、ごめん同じ質量を返せていないね。というかわたしは本当に誰かを愛したことがある?愛ってなんなのかよくわからない。そんなよくわからない言葉で誓いなんてできっこないよ。それでも、手放せないって思ってしまうのはただのわがままだ。傲慢でごめん、もっとわかりやすくてめんどくさくない人は他にもいると思う。でも手を離さないでいてほしい。ごめん。だってこの二年で慣れてしまったんだ。わたしを見るその目も、優しく髪を撫でるその手も、いつもするキスも。なくしてしまいたくない。でも時々、本当に時々、なにもかもなくして台無しにしたくなるときがある。慣れてしまったからこそこれまで過ごした時間が重たくなる。全部台無しにして終わらせて、ひとりで泣くんだ。そして、君がひきずって苦しんでくれればいいのになんて考えている。

 

この先も一緒にいると確かに思えるのに、同じくらいの確かさを持っていつか別れるんだろうなと思ってる。どちらも限りなくリアルな将来で、ひとつの間違いもない本音だ。誰にも言えないし、別れたくないなと今は思うけど。だってわたしは別れたらピアスを開けるって決めてる。こんなの付き合ってる時に考えることじゃない気がする。それに前から考えてる香水も、結局別れたあとにその香りを嗅いでわたしを思い出せばいいって思ってる。君の人生に残らせてほしい、いつか別れてしまうとしても。とか、考えて、重いなって思う。自分の好きな香りかつ恋人の好きな香りをわたしが身に着けるのは、どちらも独占欲が満たせそうだし。それに女物の香水の匂いがするってのは軽いマーキングだしマウントでしょ。それくらい取らせてほしいって思う。こんなどろどろした感情は持ってるのに愛してるって言えないの難儀だなあ自分。つくづくめんどくさい。だから、いまは基本的に感情を保留状態にしてあって、何か未来のことを決めないといけなくなった時にどうなるか自分でも読めない。未来のことなんて考えたくない。でもそろそろ考えないといけなくなってきた。いやだなあ。もしも、この先もずっと一緒にいて、この関係性の名前を変えるなんて覚悟は、まだできてない。その覚悟もないくせに隣にはいたいと思ってるし、手放したくないって考えてる。なんにもちゃんとできてないね、わたし。

 

というようなことを、わたしは本人に伝えていないし、うまく伝えられる気もしない。死後に読んでこんなこと考えてたんだって知って、ちょっと泣いてほしいかな。ずるいね。わたしの預かり知らないところで知ってほしい、と思ってしまうんだ。それこそ最初に言ったように自分の言葉に対する反応を知りたくない。でも言葉にしないと伝わらないのもわかってるから。キスやセックスでわかることなんてたかが知れてるでしょうに伝えた気にならないで、も自戒なんだよ。

 

こんな文章、別れたあとに読んだら黒歴史間違いなしだし、わたしのことだから読み返して泣きそうになるだろうな。たぶん泣きはしないけど。来年はどうなってるのかな。同じようなことで悩める幸運の中にいるんだろうか。いたら、いいな。